【下宿日和/麻々原絵里依】

 

下宿日和
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著者:麻々原絵里依


藤の木荘の住人は管理人の晴江さんの死をきっかけに立ち退きを告げられてしまう。
彼女の孫である藤巻正親が立ち退きまでの管理人となったのだが、住人である蔵屋恵は次第に彼の事が気になり始めていくというお話です。
下宿している人が全員男という光景もさながら、温かい家族のような彼らの関係にとてもほっこりします。

管理人となった正親が実はゲイだったという事実を恵だけが知ってしまうことになりますが、その慌てっぷりがとても面白いです。
正親の髪がオールバックスタイルのせいか男らしさを感じさせるのですが、髪を下ろした時のギャップにやられました。
全然別人で、物凄く美しいのが魅力的です。
ふと見せるメガネの下の表情だったり、目を伏せた時の色を含んだ表情だったりが滲み出てくるのがこの作画の細かさなのではないかと思います。
段々と正親に惹かれていく恵が彼にアプローチをするけれど、ノンケの恵に対してそれは恋じゃないと突き放してしまう部分は正親の精一杯の優しさなんだと思います。
でもその優しさにちゃんと気付いて、それでも好きだと気持ちを伝える恵が初めて男らしく見えました。
クールであまり人を寄せ付けないような人柄の正親が、そんな恵の真っ直ぐさに押されてあたふたしているシーンは純粋な部分が見えて凄く可愛くてたまりません。
年上の正親がうまく恵をコントロールしているのかなと思いきや、仕事が煮詰まった時に甘えてくるあたりは正親もいい具合に恵に依存していてこちらまで幸せな気分になります。
晴江さんが残してくれたものだったり、たとえ他人でも一緒にいるうちに出来る絆であったり、どんな境遇でも好きな人と一緒にいたいという純粋な気持ちであったり、そういうものが感じられる内容の深い作品でした。
BLのみだけではなく、いろんな形の愛情が楽しめる作品ではないかと思います。

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